我々がふだんデパートやスーパーなどで目にするお肉は、家畜人工授精師たちの力によって成り立っています。
ここで登場する家畜人工授精師とは、牛・豚など家畜として飼われている動物に対して人工授精を行うことができる資格で、地方自治体が認定する国家資格です。
家畜の数を増やす為に欠かせない家畜人工授精師のお仕事を見て行きましょう。
家畜人工授精師の必要性
動物の繁殖には限りがあり、お互いの事を気に入らなければ、好きこのんで繁殖する事はありません。
しかし、家畜の繁殖のペースに任せていては需要と供給のバランスが保てなくなることもあり得ます。
また、「 ブランド牛・豚 」と呼ばれる血統を有した家畜も例外ではありません。
ここからは、具体的にどういったお仕事なのかを記していきます。
①優秀な家畜のオスの精子を人為的に採取 ②家畜のメスの子宮に着床させる。
このお仕事により、「 優秀な家畜を多く出産させる 」という命にかかわるお仕事をしています。
また、獣医師もこの業務を行う事が出来ます。
家畜人工授精師の受験資格

家畜人工授精師の受験資格に制限はありません。
家畜人工授精師の受講・受験料
受講内容・受験料は都道府県により異なりますので、最寄りの家畜保健衛生所に問い合わせをしましょう。
受験料は、テキスト代込みで、18,000~55,000円程度です。
家畜人工授精師の受験免除
一部の受験が免除される対象は以下の通りです。
- 農林水産大臣の指定した「 大学 」「 短期大学 」で畜産学の単位を取得
- 他の家畜の家畜人工授精師 免許所持者
家畜人工授精師の勉強方法

2週間~1か月程度の期間 講座を受講した後に受験をします。
予習・復習を行い、試験に挑めば決して難しい試験ではありません。
家畜人工授精師の主な活躍の場
家畜人工授精師の資格を取得した方は、以下の仕事に従事しています。
- 牧場
- 市町村役所
- 家畜保健衛生所などありますが、求人はそう多くありません。
また、常に家畜の人工授精のみ行うというよりは牧場のスタッフとして活躍する場合が多いようです。
※牧場の主な仕事は以下の通りです。
- 牛の管理
- 牛舎の環境整備
- 朝夕の搾乳作業
- 牛の飼育管理作業
- 場内にいる牛の移動
- 哺育
- 牧草の収穫作業など、体力が必要なお仕事が多いです。
『 家畜人工授精師はどんな資格なのか? 』まとめ
家畜人工授精師の就職先の多くは、牧場です。
やり甲斐のあるお仕事ですが、体力が物を言う仕事なので一定の年齢に転職を行う方も少なくありません。
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