関節にまつわる犬の病気について
犬の関節はもろく、犬が関節の病気を患う事は、決して珍しくありません。
そこで今回は、犬の主な関節病についてご紹介します。
関節病1 膝蓋骨脱臼(しつがいこつだっきゅう)
犬の関節病の中で、有名な病気の1つです。
【概要】
膝蓋骨脱臼とは、膝のおさらが通常の場所からずれてしまう事をいいます。
また、膝蓋骨脱臼には、『内方脱臼』と『外方脱臼』の2種類があり、内側にそれる、または、外側にずれる、という違いがあります。
また、内方脱臼は小型犬に多く、外方脱臼は大型犬に多い特徴があります。
【症状】
軽度の場合、自然におさらが元の位置に戻ります。
その為、飼い主が気付かないケースも多々あります。
症状が進むと、歩き方がおかしくなります。
ストレッチなどにより、おさらが元の位置に戻り、「治った!」と思われますが、1度はずれたおさらは、再びはずれます。
脱臼を繰り返すと、脱臼の症状が通常となり、歩行困難となります。
【原因】
- 肥満
- 怪我
- フローリングなど滑りやすい場所での歩行が多い
など、関節への大きな負担が原因です。
生活環境の安全状況を整え、カロリーコントロールと栄養バランスを重視した食生活を送る事で、膝蓋骨脱臼を患う可能性を大幅に下げる事ができます。
関節病2 関節炎
【概要】
骨と骨の間には、関節の動きを滑らかにする役割をする、軟骨と呼ばれる柔らかい骨があります。
この軟骨に何らかの支障が怒ると、関節が炎症を起こします。
これが関節炎です。
関節炎は、5匹に1匹が発症すると言われており、特に高齢犬の発症率が高い事で分かっています。
【症状】
- 足を痛がる
- 足を引き摺る
- 立ったり座ったりを避ける
- 段差を歩かない
- 走らなくなる
など。
上記にて挙げた症状は、全て、関節炎による痛みにより起こる症状です。
あまりの痛みに耐え切れず、人を噛むなどし、攻撃的になってしまう犬もいます。
【原因】
- 肥満
- 高齢
など、股関節への大きな負担が原因です。
特に高齢犬は、軟骨が磨り減っていたり、肥満による体重の支えが困難だったり、運動不足などが、関節炎を引き起こしています。
【治療】
関節炎は、股関節形成不全など、何らかの病気により併発するケースが大半です。
その為、まずは関節炎を引き起こしている原因となる病気の治療に専念します。
内科的治療においては、痛み止めや炎症を抑える薬を服用し、これ以上、痛みに苦しまない様、処置をします。
外科的治療においては、関節炎を根本から治療する術が無い為、これ以上の悪化をしないよう、処置するのみです。
主に、食事療法により治療を行なう事が多く、サプリにより、『グルコサミン』や『コンドロイチン』を摂取させ、軟骨を丈夫にする事に専念します。
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