犬の主な「関節病」について
人間のみならず、犬にも様々な関節病があります。
そこで今回は、犬の主な関節病についてご紹介します。
関節病1 椎間板ヘルニア
犬の関節病の中で、有名な病気の1つです。
【症状】
- 背中を触ると痛がる
- 足を引き摺る
- ふらつく
- 階段の上り下りをしたがらない
- 2本足で立てない
など。
【原因】
- 人間が犬を踏む
- 頻繁なジャンプ
- 激しい運動
など、椎間板への大きな負担が原因です。
椎間板が損傷すると、椎間板の内にある髄核が飛び出し、脊髄を圧迫します。
脊髄の圧迫により、痛みや麻痺が起こります。
【治療法】
軽症の場合、ステロイド剤などを使用し、痛みを抑え、運動を控えるなどの方法をとります。
『歩行困難』『重度な麻痺』など、重症の場合、手術により、脊髄を圧迫している椎間板物質を除去します。
また、術後は歩行訓練を行います。
個体によっては、以前と同じく歩く事が出来ない場合もあります。
【かかりやすい犬種】
- ダックスフンド
- ウェルシュ・コーギー・ペンブローク
- コッカー・スパニエル
- シーズーパグ
など。
【対策法】
- 激しい運動は避ける
- 段差と坂道はあまり歩かせない
- フローリングにはカーペットを敷く
など、腰への負担を軽減させる。
関節病2 股関節形成不全
特に大型犬にみられやすい病気の1つです。
【症状】
- 腰を振るように歩く
- 足を痛がる
- 足を引き摺る
- 階段の上り下りを避ける後ろ足を同時に蹴るように歩く
など。
股関節形成不全は、骨盤のくぼいと大腿骨の頭がうまくはまらず、関節がはずれるまたははずれそうな状態の事を差します。
【原因】
- 先天性
- 子犬期に肥満
など、股関節への大きな負担が原因です。
また、先天性による発症が7割を占めています。
【治療法】
犬の年齢が若く、軽症の場合、運動や食事の管理を行い、鎮痛剤や抗炎症剤を投与し、長期間、治療を行います。
重症の場合は、手術により、改善を図ります。
年齢・体重・症状などにより、治療法は異なります。
【かかりやすい犬種】
- シェパード
- ゴールデン・レトリーバー
- ラブラドール
- バーニーズ・マウンテン
- ニューファンドランド
- シベリアン・ハスキー
など、大型犬に加え、
- ウェルッシュ・コーギー・ペンブローク
- シェルティ
- 柴犬ブルドッグ
など、中型犬にもみられます。
【対策法】
原因の7割が先天性による為、主な対策がないのが現状です。
ただし、唯一、気をつけておくべき事は、子犬期に肥満にさせない事です。
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