他人事ではありません!!猫の寄生虫3選について
半外飼いをしている猫は、いつ、寄生虫に体内を侵されるか分かりません。
そこで今回は、猫に寄生する寄生虫についてご紹介します。
1. 瓜実条虫症
【病態】
瓜実条虫に感染された猫のウンチには、片節(体の一部)が混入しています。
片節は活発に動き、瓜実条虫の卵を辺りへバラ撒きます。
ばら撒かれた瓜実条虫の卵は、ノミの幼虫に食べられると、発育します。
その発育した瓜実幼虫を猫が食べる事で感染します。
【症状】
瓜実条虫による症状はほぼありません。
しかし、寄生している瓜実幼虫が多数になると、
- 下痢
- ウンチの臭いがきつい
等、症状がみられます。
感染後は、瓜の実の様な形をした片節がウンチに付着しており、肛門やその周辺にゴマ粒の様なものがついている事もあります。
【治療方法】
主な治療方法は、駆虫薬です。
多頭飼いをしているのなら、再感染を防ぐ為、全ての猫に駆虫薬を飲ませ、瓜実条虫を駆除します。
【予防対策】
日頃から、感染ルートであるノミの駆除を行う事です。
定期的にノミ予防を行いましょう。
2. トキソプラズマ症
【病態】
トキソプラズマ症とは、トキソプラズマの感染により起こります。
トキソプラズマに感染した動物の肉を生で食べたり、トキソプラズマが混ざった水を飲む事で感染します。
また、仲間同士でグルーミングをし、飲み込んでしまう事もあります。
【症状】
主な症状は、下痢です。
健康な時は、問題が無いく、生涯、発症しない猫もいます。
しかし、幼猫や、病気等により免疫力が低下している猫の場合、
- 下痢
- 嘔吐
- 血便
- 黄疸(白目や歯茎が黄色くなる症状)
- 発熱
- 咳
- 呼吸困難
等、多くの症状がみられる様になります。
また、トキソプラズマ症に感染した猫は、流産や、子猫に障害が出る事があります。
さらには、人間においても同じ事が言えます。
【治療方法】
トキソプラズマ症の主な治療方法は、投薬です。
抗菌薬を使用し、治療を行いますが、免疫力が低下している場合、治療に耐えられない事もあります。
【予防対策・感染ルート】
トキソプラズマが含まれている可能性がある土の上を歩かせない事です。
近隣に毛艶の悪い猫等が出歩いている場合は、外出を控えさせる事が賢明でしょう。
また、完全室内飼いの猫が感染するケースは滅多にありません。
万が一、完全室内飼いの猫が感染した場合、人間が感染源の可能性もあります。
外出時、人間が土や泥を触ったり、トキソプラズマが付着した物に触れた等した手で、直接、飼い猫を触ると感染する事があります。
帰宅時は、必ず手をキレイに洗ってから、飼い猫に触る事で病気を防げます。
3. ツメダニ症
【病態】
ツメダニ症は、ツメダニが寄生する病気です。
ツメダニは、頭に大きな爪が付いた触肢を持っています。
また、体長は0.3~0.5mm程の為、肉眼で見つけるのは難しいでしょう。
肉眼で捉えるポイントは、猫の体の上で、フケが動いている様に見える事があります。
その動いているフケが、ツメダニです。
【症状】
ツメダニ症は、大量のフケが出るのが特徴です。
また、他の症状として、
- 脱毛
- 湿疹
等が、みられます。
ツメダニによる症状は、成猫ではほとんど症状が出ません。
しかし、人間がツメダニに刺されると、強烈な痒みがあります。
【治療方法】
主な治療方法は、駆虫薬です。
ツメダニは、ノミ・ダニの駆除薬で駆除する事が可能です。
また、多頭飼いをしているのなら、再感染を防ぐ為、全ての猫に駆虫薬を投与し、ツメダニを駆除します。
猫の治療をしている際は、生活環境を清潔にし、消毒を行いましょう。
不潔な環境では、再発の原因となります。
【予防対策】
飼育環境を清潔にしましょう。
不潔な環境は、ツメダニにとってオアシスです。
また、猫の皮膚環境も清潔にしましょう。
小さな異変でも、後の大病に繋がる事があります。
他人事ではありません!!猫の寄生虫3選について紹介!まとめ
今回ご紹介した寄生虫は、特に猫が感染し易い虫です。
また、トキソプラズマ症やツメダニ症は、人間にも感染する病気の為、特に気をつける必要があります。
関連記事:愛猫家必見!ペットとして迎えたあとのおすすめ商品3点と防災知識のすべて
関連記事:【愛猫を守る防災グッズ】本当に役立つ商品4選と参考ブログを紹介!
関連記事:良いネコの餌の選び方
スポンサード リンク