ペットを寄生虫から守れ!!寄生虫対策5選について
寄生虫とは、『ノミ』『マダニ』『フィラリラ』等、体内外で悪さをする虫の事を指します。
主な治療法は、お薬の投与による駆除となりますが、寄生虫は人間にも寄生する可能性がある恐ろしい病害です。
そこで今回は、ペットの寄生虫対策についてご紹介します。
寄生虫対策1.主な寄生虫の種類を知る!
寄生虫は、種類によって大きさや感染ルートが異なります。
今回は、『犬』『猫』に寄生する主な寄生虫をご紹介します。
- 回虫(かいちゅう)
回虫の感染ルートは、『回虫の卵を飲み込む』『母親の胎盤』『授乳』等です。
腸に寄生し、タンパク質と炭水化物を栄養源とします。
大きさは、犬回虫が18㎝以下、猫回虫が10㎝以下です。
- 鉤虫(こうちゅう)
鉤虫は、幼虫を飲み込んだり、母親の胎盤や母乳、皮膚等から感染します。
腸に寄生し、腸の粘膜に咬みつき、寄生した動物から直接、養分を奪います。
大きさは、犬鉤虫が2㎝以下、猫鉤虫が15㎝以下です。
- 鞭虫(べんちゅう)
鞭虫は虫を飲み込む事で感染します。
腸に寄生し、腸の粘膜に咬みつき、寄生して動物から直接、養分を奪います。
殆ど無症状ですが、多数の虫に寄生をされると、下痢や貧血を起こす事もあります。
大きさは、7㎝程度です。
- 瓜実条虫(うりざねじょうちゅう)
瓜実条虫は、幼虫をもったノミ等を飲み込む事で感染します。
腸に寄生し、腸の粘膜に固定し、虫自身の体の表面から寄生した動物の養分を奪います。
殆ど無症状ですが、多数の虫に寄生をされると、下痢を起こす事もあります。
大きさは、50㎝以下です。
- 多包条虫(たほうじょうちゅう)
別名『エキノコックス』といいます。
多包条虫は、幼虫をもった野ネズミ等を食べる事で感染します。
小腸に寄生し、半年程度で寿命を迎えます。
寄生虫、卵を産み続けますが、排便と一緒に排泄されます。
症状は、軽い下痢を起こす程度です。
大きさは、0.5㎝程度です。
寄生虫対策2.ペットとキスをしない!
ペットは主従関係を示す等の理由から、飼い主の顔を舐めます。
寄生虫は、この時のキスにより感染します。
ペットが草むらや土の中に鼻を入れ、散歩を楽しんでいる際、寄生虫に感染される事もあります。
ペットに感染した寄生虫は、自生していたのか、他のペットが落としていったのかは分かりません。
しかし、寄生虫として変わりはないので、過度な接触は控える事をオススメします。
寄生虫対策3.ウンチの健康チェックを行う
主な寄生虫として紹介した『瓜実条虫』に感染した動物は、肛門の周辺やウンチに、白~薄紅色をしたゴマ状の粒が付いています。
このゴマ状の粒は、寄生虫の片節(体の一部)であり、活発に動く為、ウジ虫と勘違いをする方もいらっしゃいます。
駆除方法は、飼育している全ての同種族のペット(猫の場合は飼育している全ての猫)に、駆虫剤を投与します。
同時に駆虫を行う理由として、再感染を予防する為です。
また、予防法は、飼育している全てのペットに、定期的なノミ・ダニの予防と駆除を行う事です。
寄生虫対策4.放し飼いを控える
主な寄生虫として紹介した『多包条虫(エキノコックス)』は、ゆるいウンチをする他、特に目立った症状が出ません。
その為、感染に気付きにくく、放置をしてしまう飼い主もいます。
しかし、多包条虫はズーノーシス(人間にも感染する病気)の為、放置しておくのは危険です。
多包条虫は、ネズミやリス等の小動物のお腹の中で、終宿主となる人間や犬等に寄生できる成虫になるまで成長します。
その為、ペットを放し飼いにしておくと、中宿主(多包条虫におけるネズミやリスの事)を捕食し、感染する可能性があります。
人間は、ペットから寄生虫を感染する確率が高い為、控えましょう。
寄生虫対策5.コーミングを毎日行う
寄生虫は、外出をした時に感染します。
その為、散歩へ出かけた際には、コーミングを行いましょう。
コーミングを行う事で、外で付いたノミ・ダニだけではなく、埃やゴミを除去する事もできます。
ペットを寄生虫から守れ!!寄生虫対策5選について紹介!まとめ
人獣共通感染症の代表とも言えるのが、寄生虫です。
ペットが寄生虫の感染を防ぐ事は、とても大切な事ですが、ペットの寄生虫対策をする事は、自分の身を守る事でもあります。
関連記事:犬にノミが寄生してから駆除するまでの方法
スポンサード リンク