犬を対象としたワクチンには、複数の種類が存在します。
その中には、国によって接種を義務化しているものもあります。
そこで、今回は効率的に接種が受けられるようにワクチンを種類別にご紹介します。
1.狂犬病ワクチン
狂犬病ワクチンについての詳細
- 『 狂犬病予防法 』という法律が関係している
- 飼育されている全ての犬に接種義務がある
- 日本では1957年以降に狂犬病が発生した事例はない
- アジア近隣国であるフィリピンと中国では、未だ狂犬病は根絶されていない
- 別の名称でズーノーシスや人獣共通感染症と呼ばれている
- ワクチンを接種しないことで被害があるのは、人間
各自治体で受ける集団接種
- 毎年4~6月にあわせて、集団接種の案内が各自治体よりハガキで届く( 飼育開始時の登録が済んだ者が対象 )
- 登録を同日に行える
- ワクチンを接種したことの証明の必要なし
動物病院で個別に行う接種
- 初診料( 診察料 )が上乗せして必要になる
- 事前の体調チェックを獣医師が一頭ずつ観察して行ってくれる安心感がある
- 体力があまりないシニア期の犬や副作用がでやすい小型犬にお勧めの接種方法である
2.混合ワクチン

混合ワクチンとは、
- 感染することによって時には命にかかわる病気をブロックする目的で接種する
- 狂犬病ワクチンとは異なり、接種するかは自由
- 混合ワクチンには、複数種類がある( 1~10種類 )
- その適正な種類は、犬が生活している環境や外出頻度によって違いがある
- 「 犬を海や山に連れて旅行に行くことがある 」ならば、7種以上の混合ワクチンが適している
より多くの種類を同時に接種できる混合ワクチンは、予防接種にかかる費用や手間を考えれば便利です。
複数種の病気に対する免疫を身に付けることも可能です。
しかし、ライフスタイルや年齢にあっていない予防接種を受けることは推奨されていません。
例えば、
- 外出といえば“ 近所を散歩する程度 ”の飼い犬に対して、7種もの混合ワクチンは不必要
- 予防接種で身体に負担がかかり、体調を崩しかねない
ということにも繋がります。
これからは、主に接種する混合ワクチンについて項目別にみていきましょう。
3種ワクチン
- ジステンパーウィルス
- アデノウィルス1型
- アデノウィルス2型
の三種類が混合されたワクチンです。
- 毎日のように散歩へ行かない小型犬
- 都心に住んでいる犬( 病原体がすくない地域の犬 )
が接種適当とみなされています。
7種ワクチン
- ジステンパーウィルス
- アデノウィルス1型
- アデノウィルス2型
- パラインフルエンザウィルス
- パルボウィルス
- レプトスピラ
- 犬伝染性肝炎
の七種類が混合されたワクチンです。
- 海や山へ飼い主と出掛けることがある犬
- アウトドアを楽しむ犬
が接種することの多いワクチンです。
近所へ散歩する程度の外出頻度であれば、接種自体が負担となってしまうこともあります。
( 但し、近所に田んぼや沼がある地域は除きます。 )
獣医師によっては、混合ワクチンの注射を毎年する必要はないという意見もあります。
アメリカの発表によると、
- ジステンパーウィルス
- パルボウィルス
は、生ワクチンを一度接種すれば7年以上免疫が持続するといわれています。
アメリカは、一定期間のペースで接種を受けるよう推奨しています。
日本では、三年に一度のペースが主流として取り入れられ始めています。
( レプトスピラは一年しか抗体が続かないため、三年に一回の接種には賛否両論あります。 )
『 犬のワクチン種類別に知っていける!/効率的なワクチン接種について 』まとめ
ワクチン接種は、病原体を注射で取り込むことになります。
抗体をつくる過程で、身体に負担がかかっていることになります。
それは、どのペースで予防接種を受けても慣れることはありません。
それぞれに
- 体力
- 年齢
を考慮したうえで、上手に行っていきましょう。
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